九州西国霊場三十三カ所
九州西国霊場は今から1290年前の和銅六年に
宇佐の仁聞菩薩と法蓮上人により開創されました。
三十三観音を巡る心の旅路は「日の御子」のおわします英彦山から始まります。
山国川を下り、宇佐を経て「仏の里」国東へ至ります。
六郷満山の最高峰、両子山から湯けむりの別府を過ぎ豊後水道をはるかに望む霊山や九六位
山の山の道をたどれば、緑樹のさわやかな香りと清浄な水と小鳥の囀りに心も和みます。
臼杵の石仏の微笑みや、千体薬師の内山観音を後に大阿蘇の噴煙を仰げば、
五岳の寂かな涅槃像が燃えたぎる阿修羅の怒りを迎えるかのように迫ってきます。
剣聖. 宮本武蔵も座禅した熊本の岩戸観音より三重塔と雪舟庭園のある清水観音へ。
筑後川中流域の装飾古墳や平安期経筒の出土で有名な吉野ヶ里遺跡など、
有明海を包むようにして海の道は続きます。
九州を代表する滝の清水観音から竹崎を経て、異国情緒あふれる長崎の街。
その南端の野母崎へと巡礼し、西海国立公園を望む佐世保の福石観音へ。
唐津の「虹ノ松原」の緑に心洗われながら、玄界灘を北上すれば、雷山千如寺の大きな千手観音様のお慈悲に触れることができます。
静寂な油山観音から博多の街を経て、神湊を望む鎮国寺の優しい如意輪観音さまら手を
合わせて、西日本随一の太宰府観世音寺で結願します。
延べ千百キロの巡礼を終えればしなやかな観音様の心をいただき
日本最古の梵鐘の音がしみじみ胸にしみてきます。
昨日、主人がある知人の方、深いお話の中、
「四国八十八カ所」「九州西国三十三カ所」「西国三十三カ所」巡り、
今から、「東北三十四カ所」を致します。
との、
お話をお聞きしたとのことでした。
で、主人、ふと、「九州西国三十三カ所」をと、思ったようでした。
これは、掛け軸になっていまして、後ろ用紙に「33」の場所が
そして、前が薄い布に、なってあり、記帳して頂き
布を表装し、掛け軸にするのだそうです。
思い立つと、速実行で、まず、宗像の 第三十一番「鎮国寺」 に行きました。