今日のお題は 「美しき日本の歌」です。

7月3日
そして、先生は、

「杯に、酒を注ぎ、そこに、月が映って、、、」と、

ひとつひとつ詩の内容を詳しく、教えて下さり、

魑魅魍魎(ちみもうりょう)もかげひそめ、、、 を、

魑魅(ちみ)は山林の精気から生じ、人を惑わすばけもの。
           魍魎(もうりょう)は山、水、木、石などの精気から生じ、人を化かすばけもの。


「どんな化け物」も、おそれをなして、出てこれない。

と、言われました
初めて見る、この漢字に、「へえーぇー、なるほど」、と、感じいったものです。

そして、先生は、最後に、感無量の面持ちで、しみじみ、「とてもいい詩ですね」と言われました

未だに、この歌も、歌えます。

そして、先生は

「自分の子どもは、東大には無縁でしたが、教え子が東大に合格し、
是非にと、東大の入学式に出てきました。」

と、嬉しそうに、おっしゃいました。

またまた、新聞の広告ページで、感じたことです。

今回は
「美しき日本の歌」でした。

またまた、私、別に宣伝するわけではありませんが、

8巻、ありました。 一巻に約16曲


「歌声と映像で甦る、、ああ幼き日、青春、夢、そして故郷」

と、ありました。

一巻づつ、曲目を見ますと、ほとんど、歌える歌でした。

主人も私も、オンチですが、よく、カラオケに行きます。

はやりのスマップの歌も、演歌も歌います。
どの歌にも、口ずさめば、何かの思い出につながるものです。

ここの133曲の歌も、

私にとって、ここで、さすがに、50年もの間、生きて来たのだと、

感じさせるものだなと、思いました。

春夏秋冬の歌、山、海、の歌、それぞれの詩の中に、

何故か、穏やかになれるものがあります。

歌を歌うことも、山を歩くことも、今の私には、嬉しい時間になっています。
「嗚呼玉杯に花うけて」
(一高第12回記念祭寮歌)
矢野勘治作詞・楠正一作曲

嗚呼(ああ)玉杯に花うけて
緑酒(りょくしゅ)に月の影宿(やど)し
治安の夢に耽(ふけ)りたる
栄華(えいが)の巷(ちまた)低く見て
向ケ岡(むこうがおか)にそそり立つ
五寮の健児(けんじ)意気高し

芙蓉(ふよう)の雪の精をとり
芳野(よしの)の花の華(か)を奪い
清き心の益良雄(ますらお)が
剣(つるぎ)と筆とをとり持ちて
一たび起たば何事か
人世の偉業成らざらん

濁れる海に漂(ただよ)える
我国民(わがくにたみ)を救わんと
逆巻く浪をかきわけて
自治の大船勇ましく
尚武の風を帆にはらみ
船出せしより十二年

花咲き花はうつろいて
露おき露のひるがごと
星霜移り人は去り
舵とる舟師(かこ)は変るとも
我(わが)のる船は常(とこし)えに
理想の自治に進むなり

行途(ゆくて)を拒むものあらば
斬りて捨つるに何かある
破邪の剣を抜き持ちて
舳(へさき)に立ちて我呼べば
魑魅魍魎(ちみもうりょう)も影ひそめ
金波銀波の海静か

さて、そのなかで、「嗚呼玉杯に花うけて」も、強く印象に残っている歌です。

中学生の音楽の時間でした。

当時、40才ぐらいでしたでしょうか、女の先生でした

それは、それは、とにかく、ピアノもうまくて、ソプラノの声がとてもきれいで、
われわれ、この先生歌にいつも、聞き惚れていました。

その先生が、ある日、黒板に、

「嗚呼玉杯に花うけて」をすらすらと、書きました。

そして、歌を教えて下さいました。
その時、先生は、「東大の校歌」だと、言ったと思います。
第一巻 故郷  「故郷」「椰子の実」等 

第二巻 慕情  「夜明けの歌」「宵待草」等

第三巻 回想  「青い山脈」「荒城の月」 
「嗚呼玉杯に花うけて」

第四巻 離愁  「仰げば尊し」「今日の日はさようなら」等

第五巻 春    「春よ来い」「さくらさくら」等

第六巻 夏    「夏の日の思い出」「我は海の子」等

第七巻 秋    「里の秋」「赤とんぼ」等

第八巻 冬    「冬景色」「お正月」等